研究開発本部の意義。仕事とは何か?

弊社の研究開発本部の編成及び改革が行われた。
10/1から、バイオ系の研究所2つが統合され、微妙に名前を変える。

しかし、現所属部署の業務内容は変わらない。
統合されるもう1つのバイオの方は、テーマを全て再編するようだ。


会社における研究開発本部や、中央研究所と言われる研究所の位置付けとは一体何なのだろうか。
日本の大企業にはどこも大抵研究所の本部のようなものがある。しかし、運営がうまくいかず廃止した会社も多々ある。



「研究開発本部」
私は頭脳集団、少数精鋭の研究所と認識していた。
更に、10年20年先を見据えた基礎研究、かつ新規性、進歩性を有し、将来的に社会に多大なる貢献が出来るような研究をする場所。と私は認識していた。

入るまでは。。。
実際のところどうだろう。
無論、まだ入社して間もない一社員がえらそうに言えることではないが、現実は違った。


研究開発本部長は「夢とオリジナリティーのあるテーマ作りを!」と大分前から豪語している。しかし、夢とオリジナリティーは感じられない。


後追いで目先の利益だけを追求しているものも多い。受託研究も多い。受託研究に追われ、自己研鑽の暇も無い人も多い。
そして、若手に覇気が無い。妙な諦め感が漂っている。偏差値は高いはずの名ばかりの頭脳集団。



 日本の大企業といわれる所はどこもこんなものなのだろうか。そんなことは無いと思いたい。しかし、会社に入り、会社ってこんなものか、社会ってこれでも成り立つものなのか、日本の未来は大丈夫か?会社経営って?そして、仕事って何だろう、何のために仕事をするのか・・・?と考えるようになった。

弊社にいれば将来は安泰。福利厚生もいい。給料もそれなりに良い。仕事の自由度もある。会社としては社会に貢献しているといえる。世界No1のシェアを誇る製品も多い。知名度も高い。。。


しかし、自分の研究は役に立っているのか?
そして、今の会社で私が働く意味は何なのか?

生活のためか?それは違う。生活に困窮するとは思えない。何かしらの仕事にはありつけるだろうし、結婚して家庭に入るかもしれない。
社会とかかわりを持つ為?そうかもしれない。


「給料とは我慢料だ」と誰かが言っていた。誰かしらストレスはあるだろう。思うこともあるだろう。しかし、我慢して仕事をしてお金をもらう、お金をもらうために仕事をする、そんな切ないことはない。悲し過ぎる。

日本は豊かなのに、輝いた目をしている人は少ない。むしろ、経済的な豊かさに溺れ、心の豊かさを失っているのか?



そして、私は一体何がしたいのか?
もっとやりがいのある仕事がしたい。世間に認められたい。自分の能力を向上させたい。それは誰しもが思うこと。

現状でも考え方次第、努力次第でどうにでも変えられるはずである。
不満を抱えつつ、それを打破出来ないでいる。

一体どうなれば満足するのか?満たされた日々を送れるのか?
何が自分にとって最善の選択なのか。