生物工学会

精米歩合35%

21-23まで、日本生物工学会@名古屋へ行ってきます。
テーマ探し。


http://www.nacos.com/sfbj/sfbj09a.html
醸造試験場(今は酒類総合研究所)の方が沢山発表されるので楽しみです。


最も興味深いシンポジウムは、
醸造微生物研究 ― 遺伝情報は酒質にどこまで活かせるか ―」


結構最近、麹カビ Aspergillus oryzae の全ゲノム、解読されたんですよねー。
個人的には、遺伝情報で酒が美味しくなるより、杜氏の勘の方が好き。
やっぱ辛抱、心臓、勘でしょ。(あってたっけ?)


まぁ、麹カビや酵母(協会9号熊本酵母とか)の遺伝情報で、米の糖化効率を上げたり、均一に糖化させたり、良くハゼ込ませたり、醗酵を安定化させたり、雑味を減らしたり、吟醸香を高めるような遺伝子や、味がまろやかになる遺伝子とか、分かってきたら面白いかもしれないけど。

んでも遺伝情報より、米の出来や精米状態、吸水状態とかの方がよっぽど影響するだろうな。大七の扁平精米、どうして特許取らないんだろう。




以上、日本酒利き酒師AYANOの独り言でした。

ちなみに写真は、玄米と精米歩合35%の日本酒用の米です。精米歩合35%とは、35%まで米を削った、ということです。削られた外側の部分は、家畜飼料や、肥料、お煎餅などに使用されます。中心の白い、心白(しんぱく)と呼ばれる部分を日本酒造りに使用します。中心部はアミノ酸たんぱく質などが少ないため、雑味の無いすっきりとフルーティーなお酒が出来ます)